習主席訪問 一帯一路で注目
「キルギス」とは
【けさ知っておきたいNEWS】
グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
中国の習近平国家主席が訪問
注目のキルギスとは
中国の習近平国家主席が上海協力機構(SCO)の首脳会議に出席するため、中央アジアのキルギスの首都ビシケクに到着しました。
SCOは中国とロシアが主導し、キルギスを含む中央アジア諸国など10カ国が加盟する安全保障・経済連携の枠組みで、31日には習主席とプーチン大統領の会談も予定されています。
キルギスは4つの国に囲まれた内陸国で、面積は日本の約半分、人口は730万人です。
国土の90%以上が山岳地帯という地形を活かし、観光に力を入れています。
パウダースノーが楽しめるスキーリゾートや雄大な自然でのパラグライダー、さらには温泉まで楽しめる、中央アジアの隠れた魅力的な観光地です。
夏になると家畜とともに移動式住居で暮らす遊牧生活を送る人も多く、独自の文化が残っています。
一帯一路の新ルート鉄道に注目
在キルギス大使館勤務経験を持つ齋藤竜太さんによると、今まさに注目を集めているのが中国・キルギス・ウズベキスタンを結ぶ総延長およそ500㎞の鉄道プロジェクトだということです。
2024年に着工したこの路線は、中央アジアのハブであるウズベキスタンへカザフスタンを経由せずに直接つながるルートで、物流の大幅な効率化が期待されています。
背景にあるのが中国の巨大経済圏構想「一帯一路」です。
中国がヨーロッパへ鉄道で物資を運ぶ場合、これまでロシア経由のルートが主流でしたが、ウクライナ侵攻によってそのリスクが高まっています。中央アジア諸国に詳しい専門家は、リスク分散の観点から、カザフスタン・ウズベキスタン・トルクメニスタン・イランを経由してトルコからヨーロッパに入るルートや、今回のキルギス経由ルートが注目されていると指摘しています。
将来は欧州への自動車輸出も視野に
今回の鉄道プロジェクトが確定しているのはウズベキスタンまでですが、その先の将来像も見えてきています。
専門家によると、中国はキルギスを通るルートを活用して自動車などをヨーロッパに輸出することを見据えているとみられています。
かつてシルクロードの一部として東西交易を担ったキルギスが、現代の一帯一路構想の中で再び重要な物流の要衝として注目を集めています。
習主席の今回の訪問は単なる首脳会議への出席にとどまらず、この巨大な経済圏構想を着実に進める外交的な布石でもあるといえます。
NEWS解説
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