史上最強ゴジラ・エルニーニョで何が起こる?
【けさ知っておきたいNEWS】
テレビ朝日グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
南米チリで洪水や土石流などの災害が相次いでいます。
その背景の一つとみられているのが、現在発生している非常に強いエルニーニョ現象です。
気象庁によると、9月の海面水温は基準値を4℃上回り、過去最大級の強さとなっています。
今後も高い状態が続き、12月ごろにピークを迎える可能性があるとされています。
通常、基準値より0.5℃以上高い状態が続くとエルニーニョ現象、2℃以上高いと「スーパーエルニーニョ」と呼ばれることがあります。
今回はさらに高い4℃という異例の状況で、欧米メディアの一部ではその強さから「ゴジラ・エルニーニョ」と表現されています。
10月も日本でも台風が接近する可能性
海外の気象に詳しい三重大学大学院の立花義裕教授によると、海面水温が高い状態が続いているため、今後も台風が発生し、日本に接近する可能性があるといいます。
一般的にエルニーニョが発生すると、日本の冬は暖冬傾向になり、降雪量も少なくなることがあります。
過去に強いエルニーニョが発生した1997年から1998年にかけても暖冬となりました。
1998年の長野オリンピックでは雪不足が深刻となり、クロスカントリーコースの雪解けを防ぐために畳を敷くなどの対策が行われました。
暖冬でも「ドカ雪」に注意
一方で、暖冬だからといって大雪が降らないとは限りません。
1998年1月には関東地方で記録的な大雪となり、宇都宮で29センチ、東京でも15センチの積雪を記録しました。
交通機関も大きく乱れました。
暖かい空気は多くの水蒸気を含むことができます。
その状態で強い寒波が流れ込むと、大量の水蒸気が一気に雪へ変わり、短時間で大雪になることがあります。
今年は海面水温が当時よりさらに高いため、寒波が重なった場合には、局地的な「ドカ雪」に注意が必要だと指摘されています。
世界各地で異常気象の恐れ
エルニーニョの影響は日本だけではありません。
海水温や大気の流れが変化することで、世界各地で大雨や干ばつ、猛暑などの異常気象を引き起こす可能性があります。
今回、チリで起きている洪水や土石流も、こうした大規模な気候変動との関連が指摘されています。
小麦の生産減で食品価格にも影響か
さらに心配されているのが、食料品価格への影響です。
オーストラリアでは干ばつが懸念されていて、2026年度から2027年度にかけて小麦の生産量が大きく減るとの予測も出ています。
日本は輸入小麦の一部をオーストラリアに頼っているため、生産量が減少すれば、小麦の国際価格が上昇し、パンや麺類などの価格に影響する可能性があります。
天候不順による農作物の不作は、小麦だけでなく、さまざまな食品価格に波及することも考えられます。
きょうのNEWS解説まとめ
今回のエルニーニョは、海面水温が基準値を4℃上回る異例の強さとなっており、「ゴジラ・エルニーニョ」と表現されるほど注目されています。
日本では暖冬になる可能性がある一方、寒波が重なれば局地的な大雪となる恐れがあります。
また、世界各地の干ばつや大雨によって、食料品価格にも影響が及ぶ可能性があります。
「暖冬だから安心」と考えるのではなく、台風、大雨、大雪、そして食料価格の上昇など、幅広い影響に備えておくことが重要です。
NEWS解説
-「けさ知っておきたいNEWS検定」前のNEWS解説-
□ 1997年春に発生したエルニーニョいつ収まった?
【お天気検定】
□ 茨城県の「県の花」は?
【いちおし検定】
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