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“日本は第3の隣国” モンゴル関係重視の理由【けさ知っておきたいNEWS】

Posted on October 1, 2026 by Pulse

“日本は第3の隣国” モンゴル関係重視の理由
【けさ知っておきたいNEWS】

 

テレビ朝日グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。

 

 

fa-thumbs-o-up今日の「けさ知っておきたいNEWS」
“日本は第3の隣国” モンゴル関係重視の理由

 

モンゴルのオチラル首相が来日し、高市総理と首脳会談を行いました。
会談では、日本の支援で建設されたチンギス・ハーン国際空港の拡張に向け、約1582億円の貸し付けなどで合意しました。

モンゴルは以前から、日本を重要な「第3の隣国」と位置付けています。
オチラル首相は今年3月に就任したばかりの39歳で、初めての公式訪問先として日本を選びました。

では、なぜモンゴルはこれほど日本との関係を重視しているのでしょうか。
その背景には、モンゴルの地理と歴史があります。

 

中国とロシアに挟まれたモンゴル

モンゴルは北をロシア、南を中国に囲まれた内陸国です。
歴史的にも、この2つの大国から大きな影響を受けてきました。

17世紀末以降は清の支配下に入り、その後1924年にはソ連の支援を受けて社会主義国のモンゴル人民共和国が成立しました。
ソ連崩壊後の1992年には、現在の民主主義モンゴル国へ移行しています。

しかし現在でも、エネルギー面ではロシアからの石油輸入への依存が大きく、輸出については中国向けが約9割を占めています。
つまり、経済や物流の面で中国とロシアの影響を非常に受けやすい国なのです。

 

「第3の隣国」で依存を減らす

そこでモンゴルが進めてきたのが「第3の隣国政策」です。

実際に国境を接している中国とロシアだけに依存するのではなく、日本やアメリカ、ヨーロッパなどとも関係を深め、外交の選択肢を増やそうという考え方です。

日本政府もモンゴルを「平和と繁栄のための特別な戦略的パートナー」と位置付け、日本はモンゴルにとって最も重要な「第3の隣国」の1つだとしています。

モンゴルにとっては、中国やロシアとの関係を維持しながらも、どちらか一方に取り込まれないために日本などとの関係を強めることが、自国の独立性を守るうえで重要なのです。

 

中国との共同文書とは異なる日本への評価

今年6月の中国とモンゴルの外相会談では、日本を名指ししないものの「あらゆる形の軍国主義を非難する」という内容が共同文書に盛り込まれました。

そのため、モンゴルが中国と足並みをそろえ、日本への姿勢を厳しくしているのではないかとの見方もありました。

しかし、今回来日したオチラル首相は、日本が平和国家として世界の平和と安定に貢献していることを高く評価しました。

モンゴル情勢に詳しい日本モンゴル協会の窪田新一理事長は、中国との共同文書について、中国側の要請を断りにくい事情があった可能性を指摘しています。
モンゴルとしては日本を批判する意図ではなく、中国との関係にも配慮した表現だったとみられています。

 

日本が注目する豊富な鉱物資源

一方、日本にとってもモンゴルは重要な存在です。

モンゴルには豊富な鉱物資源が眠っています。
特に半導体製造などに使われるフローライトは世界2位の生産量を誇り、このほか金や銅、レアメタルなど約80種類の鉱物資源が確認されています。

資源を輸入に頼る日本にとって、新たな調達先となる可能性があります。
ただし、モンゴルには海がありません。
大量の資源を日本へ運ぶには、中国やロシアを通る陸路に頼らざるを得ず、ここにも大国への依存という問題があります。

 

空港拡張が
新たな物流ルートにつながる可能性

そこで注目されるのが、今回日本が支援するチンギス・ハーン国際空港の拡張です。

この空港は日本の円借款で建設され、2021年に開港しました。
今回の拡張計画では、旅客だけでなく貨物輸送能力も増強する予定です。

鉱石そのものを大量に飛行機で運ぶのは難しいものの、日本企業がモンゴルに進出し、現地で鉱物を精錬・加工して軽量化・高付加価値化すれば、航空輸送を利用する新しいルートも考えられます。

実現すれば、中国やロシアを経由しない新たなサプライチェーンにつながる可能性があります。

 

きょうのNEWS解説まとめ

モンゴルが日本との関係を重視する背景には、中国とロシアという2つの大国に挟まれた地理的な事情があります。

経済やエネルギー面で両国への依存が大きいからこそ、日本や欧米を「第3の隣国」と位置付け、外交や経済の選択肢を増やそうとしているのです。

一方、日本にとっても、モンゴルの豊富な鉱物資源や地政学的な位置は重要です。
今回の空港拡張支援は単なるインフラ整備ではなく、モンゴルの自立性を高め、日本にとっても新たな資源調達ルートを作る第一歩になる可能性があります。

 

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