JR九州は23日、博多と韓国・釜山を結ぶ高速船「クイーンビートル」の運航を巡る不祥事を受け、日韓航路から撤退すると正式に発表した。同社は船体を補強して安全性を確保するのは技術的に難しいと判断し、運航再開を見送った。 1991年から続いた高速船事業が不祥事により32年の歴史に幕を閉じた。
欠航の背景
JR九州の古宮洋二社長は記者会見で撤退を決断した経緯を説明した。
●洪水問題に関連した技術的問題
浸水の原因とされる船首部はアルミニウム合金製で、強度を高めるための補強工事が必要だった。しかし、補強は技術的に難しいだけでなく、多額の費用がかかることが予想され、再稼働を断念した。
●競争激化と厳しい経営環境
近年、九州と釜山の間では格安航空会社(LCC)を中心に競争が激化し、海上旅客数は減少傾向にある。高速船事業はコスト高で改善が難しく、事業継続を図るには厳しい環境にあった。
●信頼喪失による影響
同船は浸水にもかかわらず運航を続けていたことが判明し、安全性が懸念されている。撤退の決断は、今回の不祥事で同社に対する信頼が大きく損なわれたことが背景にあるとみられる。
「時代の変化」と「信頼問題」
ソーシャルメディアやオンライン掲示板では、このニュースに対して賛否両論の声が上がっている。
●失望や怒り
「浸水を隠して船を運航していたという事実は、安全に対する配慮があまりにも軽視されていることを示している」。
「乗客の命を軽視した結果だ。もっと早く避難すべきではなかったのか」。
「日韓交流の象徴だっただけにスキャンダルで終わったのは残念」。
●理解力と冷静な意見
「LCCの台頭で高速船は廃れたのかもしれない」。
「熾烈な競争の中で高コストの事業を継続するのは苦渋の決断だったと思う」
「JR九州が鉄道事業に集中するのは合理的だと思います。」
●日韓関係への影響を懸念する声
「日韓を結ぶ交通手段が減るのは残念。観光客はこれからどうするのか」。
女王カブトムシがいなくなったら、交流も減ってしまうのでは?
撤退は避けられなかったのか?
JR九州の高速船事業からの撤退は、技術的な問題と競争環境の変化が絡む複雑な問題だった。
●技術的な困難
アルミ合金製の船体の強度を強化するには多大な費用と長期間がかかると考えられ、再発の可能性もあり、安全性を確保するのは現実的ではなかった。洪水問題の解決が見通せない状況では、撤退という選択肢もやむを得なかったと言えるだろう。
●経済合理性
LCCの台頭により、九州と韓国間の輸送手段としての高速船の競争力は低下していた。確かに、安くて短い移動時間を求める利用者にとって、海上輸送の魅力が薄れてきている。
●信頼回復の難しさ
浸水問題を隠ぺいした運営は利用者からの信頼を大きく損ねた。日本企業の安全性に対する高い評価が崩れた今、再びユーザーを獲得するのは容易ではない。
今回の撤退は日韓間の交通網の再編にも影響を及ぼしそうだ。航空路は、これまで高速船が担っていた役割を補うことになるだろう。一方で、地方都市間を結ぶ利便性は低下する可能性があり、代替交通手段の整備が急務となっている。
また、今回の事件は信頼を失墜した一例として、他の交通事業者に対しても安全確保と情報開示の重要性を再認識させる機会となると考えられる。日本の他の交通サービスがこの失敗から何を学び、それをどのように活用するかを見るのは興味深いでしょう。
(文=シェアニュースジャパン編集部)
インターネット上のコメント
・JR九州GJ👍
・一つ一つ切ることが大切です。
・良かったです。
・良いニュース
・自民党も見習ってほしい。
・よかったね死ね
・まあ、飛行機に乗ればすぐに行けますよ。