BRICS首脳会議 7年ぶり習近平氏訪印 思惑は?
【けさ知っておきたいNEWS】
テレビ朝日グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
習近平氏
7年ぶりにインドを訪問
新興国・途上国11カ国で構成される「BRICS」の首脳会議が13日に閉幕しました。
ロシアのプーチン大統領やイランのペゼシュキアン大統領など戦争状態にある国の首脳も参加した今回の会議で最も注目されたのが、中国の習近平国家主席とインドのモディ首相の会談です。
習近平氏のインド訪問は実に7年ぶりで、今回の代表団はおよそ400人と7年前の倍以上の規模となっており、中国側の本気度がうかがえます。
両国は国境地帯で70年以上にわたって衝突を繰り返してきた複雑な関係にあります。
6年前のガルワン渓谷での衝突では双方に死者が出る事態となり、その後は「過去最悪」とも呼ばれる関係に陥りました。
インドは中国への投資・技術に新たな規制をかけ、中国も2023年のニューデリーG20首脳会議に習近平氏を派遣せず李強首相を送ったことでインドをさらに刺激するなど、摩擦が続いてきました。
歩み寄るのは中国側
背景にトランプ対策
アジア外交に詳しいハドソン研究所研究員 東京国際大学 長尾賢 准教授によると、今回関係改善に積極的に動いているのは中国側からで、インドはやや様子見の姿勢だということです。
中国がインドに歩み寄ろうとしている最大の理由は、アメリカへの対抗策だとみられています。まもなく控えた米中首脳会談も一つの背景にあります。
インドはBRICSのメンバーであると同時に、日米豪印の安全保障の枠組み「QUAD」にも加盟しています。
QUADの中でインドは唯一中国と国境を接しており、地政学的に中国の背後に位置します。
もし中国とインドの関係がこじれたままであれば、アメリカがQUADを活用してインドにさらに接近し中国を牽制してくると中国は警戒しています。
だからこそインドとの関係改善が急務だという判断があるとみられています。
インドは依然として慎重
効果は限定的か
会談後、習近平氏は「両国の関係を改善させた」と強調しました。
一方のモディ首相は「国境の平和が発展の不可欠な基盤だ」として既存の合意を守るよう中国に求めており、改善よりも釘を刺すような姿勢を示しています。
70年以上続いてきた衝突の歴史を考えれば、一度の会談で信頼関係が築けるほど単純ではありません。
長尾准教授は「今回の中国のアメリカ対策としての効果は限定的だったのではないか」と分析しており、今後の両国関係の行方を引き続き注視する必要があります。
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