天然記念物に指定されているイセエビやアワビ、ヤドカリなど。今、日本の海では中国人による密漁や乱獲が後を絶たない。政府や漁業関係者が知恵を絞る中、密漁の行方は「進化している」ともいわれる。最新の手口や流通ルートを追った。
観光客でさえもソーシャルメディアで違法漁業について公然と投稿している
近年、中国人による密漁が深刻化しており、在日中国人だけでなく中国人観光客も密漁を行っている。さらに密漁者は、中国語で「干海(釣り)」というハッシュタグを付け、SNSで捕獲した魚を堂々と自慢するなどしている。
しかし、中国情勢に詳しい作家によると、最近この傾向に変化が見られるという。
「日本での取材が広まったせいか、漁業権のない場所も狙われるようになった。その代わり獲物は高級なものになっている」
まさに「密猟3.0」とも言える状況だ。
◆注意しながらも、上質な魚介類をゲットしよう!
実際、中国版インスタグラム「小紅書」ではイセエビやナマコ、アワビに関する投稿が増えている一方で、ユーザーもより慎重になっているようだ。
最近は漁業権のない場所での漁や獲物の高騰が進んでいる。浦安市の担当者は「大きな網や仕掛けを使い、魚を根こそぎ捕る人が増えている」と話す。
(わずかに)
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